2021/07/05 01:33

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「完成リード 加瀬モデル プロフェッショナル」は普段僕が作るものと同じ過程を経て皆さんのお手元に届きますが、その過程を少しご紹介したいと思います。


⑴リードを巻いたら1日(半日のときも)置きます。巻いた直後には削りません。これはケーンがチューブの形に安定しきらないから、と言われています。


⑵完成形の7割くらいまで完成させます。これはだいたい何とか曲が吹けるぞ、ってところまでです。このまま置いておきます。削った初日はとにかくリードが安定しません。5分も吹いていると詰まってきたり、音も明る過ぎたり。ここで焦って削ると削り過ぎに繋がり、リードはハリを失います。逆に翌日吹いてみたらそのまま7割でもめちゃくちゃバランス良く鳴る、ってこともあります。


⑶削った翌日、または1日置いたら仕上げに入ります。翌日翌々日にリードを見るとバランスの悪さに気付くことがあります。少しずつ調整していきます。この調整を2〜3回繰り返します。つまり巻いて削ってから完成まで3日は絶対かかる、ということです。


⑷ここで僕はもうリハーサルや本番で使ってしまいますが、販売用は水分がちゃんと乾くまで出荷しません。最後にラップを巻いて無事に出荷です。


問題は、巻いたすべてのリードが必ずうまくいくとは限らないことです。リードは材質がすべてなので、それが外れてしまうとずっと出来ないのです。巻く前は良さそうに見えた材料も削ってみたら散々なことも…。意外と分からないものなのですよ。従って出荷までお時間を頂くことがございます。急いでも良いものはできません。いつも「翌月分」の販売をしているのはそのためです。

ただ最近はリードの削り方そのものはとても安定していて、大変クオリティの高いものが作れるようになりました。今後も「完成リード 加瀬モデル プロフェッショナル」をご期待ください!


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